住環境:実は最も見逃されているもののひとつ

今回は話題を変えて、住環境が身体に与える影響についてお話ししたいと思います。

普通の医院や病院で、実は最も見逃されているもののひとつが、
住環境が健康に与える影響ではないかと、私たちは感じています。

住環境と病気の関係

住環境に関わる問題の中で、
病気との関連が指摘されているものを挙げてみましょう。

  • 建材や家具に含まれる有害化学物質
  • 外部から入ってくる有害化学物質(PM2.5など)
  • 高気密・換気不足の環境で増えやすいカビやダニ
  • 電磁波
  • 地磁気の乱れ

高圧鉄塔や送電線の近くに住んでいる場合など、
引っ越し以外に対処が難しいケースもあります。

しかし、日常生活の中で自分でできる対策も、実はたくさんあります。

日常でできる住環境対策

たとえば、

  • できるだけ有害物質を含まない家具を選ぶ
  • PM2.5などの濃度が高い日は、窓を開けない
  • こまめに換気し、湿度を下げてカビを増やさない
  • 丁寧な掃除で、ダニやその糞をしっかり取り除く

このように、少し意識するだけで改善できる点は少なくありません。

「快適な空間」は脳にも良い影響を与える

もうひとつ、非常に重要なポイントがあります。
それは、快適に暮らせる空間をつくることです。

快適な空間は、無意識のうちに脳に良い刺激を与えます。
その結果、

  • 集中力が増す
  • 良いアイディアが浮かびやすくなる

といった変化が起こります。

そのためにまず意識してほしいのが、
日常でよく使う動線上に物を置かないこと

これは思っている以上に重要です。
動きにくい空間で生活すること自体が、ストレスになるからです。

「片付けが苦手だと、思考もまとまらない」
そう感じる方が多いのは、このためでもあります。

さらに、インテリアや照明、色彩、音楽などにも、ぜひこだわってみてください。
自分のお気に入りのものに囲まれた空間は、それだけで生活を楽しくしてくれます。


住環境と電磁波の話

次に、もう少し具体的なお話をしましょう。

ここで質問です。
スマートフォンの充電を、いつ、どこでしていますか?

「寝ている間、枕元で充電している」
もしそうであれば、身体に影響を与えている可能性があります。

電磁波が人体に与える影響については、
まだ分かっていないことも多く、

  • ほとんど影響はない
  • 癌の原因になりうる

など、さまざまな見解があります。

私自身の考えとしては、
人によっては、強く影響を受けている場合があると感じています。

実際に、頭痛と不眠に長く悩まされ、
薬を飲んでも改善しなかった患者さんがいました。

詳しくお話を伺うと、
寝ている間、携帯電話を枕元で充電していたのです。

そこで、
「寝室では充電しない」
という対策をしていただいたところ、
症状は驚くほど改善しました。

すべての方に同じような変化が起こるわけではありませんが、
睡眠中の脳が、電磁波の影響を受けやすい可能性を示す一例だと考えています。

寝室の「色」も、身体に影響します

もうひとつ、意外と見落とされがちなポイントがあります。

それは、寝室のカーテンの色です。

赤やオレンジ色のカーテンを使っていませんか?

色の刺激が身体に与える影響については、
さまざまな研究があります。

一般的に、

  • 赤・オレンジ:交感神経を刺激し、血圧や脈拍を上げる
  • 青・水色・紺:副交感神経を刺激し、リラックスさせる

と言われています。

つまり、寝室に赤やオレンジのカーテンがあると、
無意識のうちに交感神経が刺激され、
眠りを妨げてしまう可能性があるのです。

寝つきが悪い方、
朝すっきり目覚められない方は、
カーテンを青系の色に変えてみるだけで、
眠りが深くなるかもしれません。


住環境は、
ほんの少し意識を変えるだけで、
身体や心に良い影響を与えてくれる分野です。

まずは、簡単にできることから試してみる
それが、健やかな暮らしへの第一歩です。