“食生活”の考え方:ご飯を食べよう!


今回は、院長・湯川貴男が、これまでの臨床経験をもとにお話しします。

私は新潟で12年半、自然療法を中心とした治療を行ってきました。
その中で強く感じてきたのは、
患者さんがどのような食事をしているかが、治療効果に大きく影響するということです。

実は私自身、これまでにさまざまな食事療法を、
自分の身体で試してきました。

  • 生菜食療法
  • マクロビオティック
  • ナチュラルハイジーン
  • 4・3・3ダイエット
  • ゲルソン療法
  • 糖質制限食 など

ある一定期間、ひとつの食事法にじっくり取り組み、
身体の変化を記録する。
それを何度も繰り返してきました。

どの食事療法にも、確かに一定の効果はありました。

では、そのまま同じ方法を患者さんに勧めればよいのか?
実は、そこがとても難しかったのです。


「正しい食事」より「続けられる食事」

私自身は、
「自分の病気を自分で治す」という強い動機があったため、
かなり厳しい食事療法でも続けることができました。

しかし、多くの患者さんにとって、
厳格な食事制限を長く続けることは、現実的に難しいのです。

そこで、私の食事指導のスタイルは大きく変わりました。

病気の改善に最低限必要なポイントだけを押さえ、
あとは無理のない範囲で食事を楽しんでもらう。

この方法のほうが、結果的にうまくいくケースが多いと気づいたのです。

一時的には、厳密に取り組まなければならない場合もあります。
それでも、多くの場合は
**「無理なく継続できること」**のほうが、何よりも大切です。

これが、現在の私たちが考える
ナチュラルスタイルの食生活です。


原則は守る。でも、こだわり過ぎない

たとえば、アレルギーの患者さんの場合。

小麦アレルギーがあれば、
小麦を完全にやめれば症状は改善します。
でも、パンや麺類が大好きな方にとって、
それを一生完全にやめるのは、とても大きなストレスになります。

そのような場合は、
「小麦を控えめにする」
という指導にとどめ、
どのくらい食べると、どのくらい症状が出るのかを、
ご自身で把握してもらいます。

また、かつては玄米菜食を厳格に指導していた時期もありました。
確かに効果は高いのですが、
長く続かず、反動が出てしまうことも少なくありません。

そこで、
「時々はご褒美として食べてもいいですよ」
と伝えると、無理なく続けられるようになります。

結果として、
体調も改善し、食事の楽しみも失わない。
これはとても大切なことだと感じています。

原則は守る。
でも、こだわり過ぎない。

これが、食生活の基本です。


日本人にとってナチュラルな食事とは

ここで、ひとつ質問です。
昨日の朝・昼・晩、何を食べましたか?

「朝パン、昼は麺、夜はおかずだけ」
そんな食事になっていませんか?

戦後、日本人はご飯を食べる量が減り、
その分、おかずやパン、おやつが増えました。

かつて「1日30品目食べましょう」と言われていた時代もありましたが、
その結果、生活習慣病は右肩上がりに増えていきました。

実は厚生労働省も、
平成12年に「30品目」という表現を外し、
代わりに
「ご飯などの穀類をしっかり食べましょう」
という内容に変更しています。

日本には「主食」と「副食」という考え方があります。

  • 主食:メインに食べるもの
  • 副食:主食に添えるもの

日本人にとっての主食は、パンや麺ではなく「ご飯」です。
ご飯が副食になり、おかずが主食になっていませんか?

まずは、
ご飯をしっかり食べる食事を、
1か月ほど試してみてください。

  • 身体が軽くなる
  • 便通がよくなる
  • 体臭が気にならなくなる
  • 間食が減る
  • 体温が上がる
  • 生理痛や生理不順が改善する
  • 風邪をひきにくくなる

そんな変化を感じる方も少なくありません。